牧場小屋
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コラムⅡ
心に吹く隙間風
目次
心に吹く隙間風Ⅱその28
久々に世界史の勉強をやってみた。それも日中ソ三国のスクランブル史の学習である。
『満鉄全史』
加藤聖文
講談社学術文庫
満鉄を概説した書籍を多くない・・・。
だから、上記の書籍を見つけた時などは、世紀の大発見に等しい程の驚きがあった。もちろん多少気になる記述もあることにはある。
満州について知識を得てみたい。実は、そうした欲求は以前からあった。しかし、残念ながら切り口がうまく見つからなかった。そこで満鉄という切り口の登場である。満鉄を知ることは満州を知ることである。同時に、それは日中ソ史を知ることにも繋がっていく。
しかしながら・・・。いや、今更ながらである。日本の外交は何とも学習能力に乏しい。情報収集についてはもちろんのこと、その分析能力については全くもってゼロに等しい。
歴史の勉強は過去をさかのぼることに限るものではない。歴史は現代と繋がっている。現代もまた未来と繋がっている。繋がりを遮断しながらの歴史学習など、何の意味もない。
ところで、話をここで変えてみたいと思う。
学校の教師は楽な商売だと思う。歴史の本質など知らなくてもよい。知らないことを平気で放置する。腐っても「先生様様様」の立場である。しかし、そういう腐敗臭を漂わせる人間などから学ぶことなどあるはずもない。
罪は教師だけの話に留まらない。頭が良すぎて精神に異常をきたしてしまうような文部官僚の、不正の賜物ともいえる検定教科書では、まともな歴史教育などできるはずもない。これについては、以下の書籍に詳述がある。
『教科書抹殺』
新しい歴史教科書をつくる会
藤岡信勝
飛鳥新書
教えてもらえないことを学ぶ。意義はここから始まっていく。もちろん、学びを放棄してしまっている、馬鹿者享楽人種にはどうでもいいことかもしれない。いやはや、そういう、呼吸限定物体には、全く関係のない話なのだろう。まさに、これこそご愁傷様である。
甲山羊二
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