MyBlog Ver1.40



甲山羊二オフィシャルブログ
Writing by 甲山羊二
 オフィシャルページにある奥の部屋で、コラムでもなく、エッセイでもなく、もちろん小説でもない、ただのつぶやきをほんの少しだけ形にしようとする。
 僕がつぶやくことで僕自身が導かれ癒され納得する。
 それもいい。
 さすが典型的B型人間甲山羊二だ。
 だからいい。やはりいい。


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旬の楽しみ方
転機という言葉がある
それはまさしく神の手による時間と場面の転換ともいえるだろう
自分の都合のみによるそうした転換は先ず起こり得ることはない
年度代わりを起として所謂転機を迎える
新たな舞台でそれらを満喫するのも良い

新舞台での掟を記そう

伝えたいことを伝える
伝えるべきことも然り
書きたいものを書く
書くべきものも然り
但し余分な口筆は慎む
建前も時に武器になる…

実は僕も例に漏れず…
偶然と奇遇が見事に重なって神の手の恩恵に預かることになった
不必要と邪険にされるよりもお世辞でも入用といわれる方がよい
こういう時は冷静に猛進することにする
兎にも角にも旬の「今」を楽しみたい…
2023-02-20 11:59:14[542]


上から目線
甲山は上から目線だ…
そんな噂があるという
実に誤解極まりもなく甲山冒涜も甚だしい

この際はっきり言おう
噂は全く根も葉もない
僕の目線は上からではなく真上からである 


誤解と冒涜に満ちたそれこそ愚劣であり実に無礼を遥か超越する
そうした上から目線を眺望するには真上なら目線はやむを得ない

ではここでその楽しみ方をご教示しよう
但し性善信仰病者や花畑共感病者にはお勧めできない
病状の更なる悪化が見込まれるからである

愚かな行為は放逐する
こちらには全く無関係
同類同士が乳繰り合っているのがよろしい

上から見物で嘲笑する
馬鹿者の振りは暇潰し
そういう泥の抱擁は祭りの見世物に等しい


そういえば先日も満員電車に乳母車を折畳まない夫婦が乗車した
最近の見世物は場所など問わず頻繁に行われてるのも愉快である
2023-02-06 09:00:21[541]


友人と知人
僕には知人はいるが友人はひとりもいない

それを知人に話すと
またまたご冗談をなどと言われて全くもって信じてもらえない
友人にはすっかり恵まれていてその幅の広さとと豊かさには誰にも引けを取らない
これが知人が抱く僕という人間の像らしい


御方超幻想甚だしいこと限りなしである…

この際はっきり言う
僕には友人はいない
知人についても厳正された人間のみにしかその称号は与えない
それでいて寂しさや哀しさや自分が孤独であるなどという感傷に耽けることもない
去る者は絶対追わないし来る者も先ず拒む


友人とは実に歯の浮くような言葉である…

称号の要件は簡明だ
当該出自と養育環境
当然に怪しい見た目や卑しい様態などは初期段階で失格となる
綺麗事と脳内お花畑論など屁の突っ張りにもならない訳である
そうして健康で文化的な生活を手に入れる


ということで知人以下の君に告知しておく
2023-01-16 11:51:04[540]


お正月こわい
「まんじゅうこわい」という小噺がある…
しかし僕の場合は違う
「ラーメンこわい」
「カレーこわい」
「盥うどんこわい」
になるからこわい

麦酒等酒類は全くもってこわいを通り越す
「あなた飲み過ぎです」
家人のそのひとことほどこわいものはない

ではおせちはどうか…
こちらは本物である…
日が経つにつれ飽きる
飽きる自分が嫌になる
ついつい酒量が増える
そして家人に叱られる
「こわい」の循環定理が延々と続いていく

よって正月は「こわい」のだと証明できる
2023-01-02 00:14:09[539]


遁世歌僧西行
来年は殆ど一年を掛けるかたちで西行に取り組むことに相成った
理由は今は語らない…

西行は多くの和歌を世に遺したれっきとした歌人のひとりである
だが一方では謎多き歌僧としても知られる

こと彼の発心と往生については研究者の間でも意見が分かれる

西行説話や『発心集』或いはまた『台記』等に頼るにも道は遠い
兎にも角にも文献との格闘真っ最中である

お陰で自宅や仕事場は西行の二文字で埋め尽くされてしまった

最近では夢にも頻繁に西行様が現れる始末で程々困り果てている
それでいて草庵で話を伺うこともできない

しかも只今連載中の拙作『神楽木法性伝』の主と交錯する始末

とはいってもこれは与えられた使命と忍受することでしかない
弘川寺の墓前で合掌
これが最も最良か…
2022-12-19 08:00:08[538]


沖縄-汎ゆる備忘録−として
『−おもろそうし−』
沖縄の古典から宮廷料理を経て舞踊組踊へ

外間守善の著書から古波蔵保好の著書へ

『戦後を辿る旅?−沖縄−』の取組只中にあって興味深い展開がここ暫く続いている
今秋那覇で出会った「沖縄宮廷料理美榮」の創業者が古波蔵氏の御妹だったとはいざ知らずの不覚だった
出発前の勉強不足が構想構成の段階で露呈するとは執筆者としては失格の極みである

それは兎も角として…
美榮のもてなしは古波蔵氏の著書にもあるように確かに会席風のものではなかった
本来の沖縄宮廷料理というのは最初にずらりと料理を並べて好みのものを食すというやり方だったという
それを御妹は所謂温かいものは温かいうちにという客人主体の方法にガラリと変えた

一方で献立も沖縄の日常にある料理を上手に取り入れて工夫に工夫を重ねていった
そうすることで遂には美榮独自のもてなしと献立が完成したのだと御兄である古波蔵氏著書は語ってくれる
宮廷料理は歴史にあるものには留まらない「今」あるものなのだ

次回は取材ではない沖縄をそして美榮を堪能したいと切に思う

加えて舞踊組踊も…

そういうことでもって今回も備忘録という様相で閉めておこう
2022-12-05 11:59:42[537]


琉球宮廷料理と創作組踊
先月沖縄へ行った…
実に3年ぶりである
因みにその後間もなくから今に至る経緯は(最新号フリマガ収録「かみんぐあうと」
)を是非ご覧頂きたい
もちろん沖縄は単なる物見遊山ではない…
戦後を辿る旅の取材を兼ねるものである
壕に入り、ガマに入り、多く話を伺った
しかし今回の沖縄はそれだけに留まらず…
琉球の歴史を味覚視覚聴覚により体験した

先ず〈味覚〉については「琉球宮廷料理」によるもてなしである
「美榮」での時間は誠に優雅なるであった

泡盛は琉球料理でこそ彩り映える銘酒であることも知った…

次に〈視覚と聴覚〉では「琉球創作舞踊」との粋な出会いである
「国立おきなわ劇場」野外での男女組踊
殆ど資料のない琉球舞踊を創作により擬似再生させようとの試み
沖縄の風と香りは頬にも優しく馴染んだ

これらの詳細は次号のフリマガで触れる
もちろん夫々戦跡は「戦後を辿る旅?」がそれら頁を隙間なく埋めることになる…

もうひとつ備忘する
今回の沖縄行の前に外間守善による名著「おもろそうし」との出会いがあった…
沖縄でも携行続けた
もうひとつ加える…
直近でこれも外間守善による書籍「沖縄の食文化」(ちくま学芸文庫)が刊行された

以上備忘録である
2022-11-21 10:59:44[536]