MyBlog Ver1.40



甲山羊二オフィシャルブログ
Writing by 甲山羊二
 オフィシャルページにある奥の部屋で、コラムでもなく、エッセイでもなく、もちろん小説でもない、ただのつぶやきをほんの少しだけ形にしようとする。
 僕がつぶやくことで僕自身が導かれ癒され納得する。
 それもいい。
 さすが典型的B型人間甲山羊二だ。
 だからいい。やはりいい。


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シンデレラストーリー
シンデレラストーリーとくればあるサクセスストーリーを連想させる訳だが…
日本版シンデレラストーリーといえば落窪物語があげられるだろう
日本の数ある古典の中でもこれは僕のお気に入りのひとつでもある

継子いじめは行き過ぎれば事件になりかねない
そこで事件になる前に復讐を企てそれを実行する機会を密かに窺う
そしてチャンスとくれば一気に計画を実行する
そんな小説を一つぐらい書いてみようと僕も密かに構想を練っている

継子いじめの逆襲に限らず復讐もあからさまでは実行する側の品格を低下させる
やられたら倍返しではなく相手への精神的ダメージを優先させる

聞くところによると本当の復讐は復讐すべき相手に手を加えることではないらしい
その相手が愛し慈しむものを突然喪失させてしまう
この喪失感は相手の戦意をも喪失させるほど威力があるという

もうひとつしたたかなやりかたもある
復讐ではなく徹底した愛を注ぐ
復讐する力を相手への愛という形に変えてしまうやり方だ
これこそまさに落窪の君
相手は油断どころか次第にこちらの支配下となっていく
時間はかかるけれどもつまらない相手を相手にしないという省エネ法はなかなかおすすめかもしれない

かつて僕をいじめた相手とばったり居酒屋で再会したのでその日の勘定はすべてこちら持った
さらに行きつけのバーに招待して家族への高級寿司の土産まで持たせてタクシーでお見送りまでしてやった
その日僕はとてもいい人になった
というのは全くの嘘だ
僕のようないい加減な人間にそんなことはできない
そんな相手を見かけたら徹底して知らない振りをする
それが僕の流儀だ

僕はシンデレラでも落窪の君でもない
根に持つ相手はいなくもないけれど相手にしたいとは思わない
これも僕の流儀なのだ
2014-04-26 11:50:39[301]


レイモンド・チャンドラー
僕は大の推理小説ファンである
特に探偵ものには全く目がない
明智小五郎に金田一耕助
好みのタイプはダンディーな明智探偵より金田一さん
ああいう風体で町を闊歩するのが僕の夢だが、残念ながら未だに果たせないでいる…

話を元に戻そう
外国もので憧れの探偵といえばチャンドラーが生んだマーロウだ
「ロンググッドバイ」でのマーロウは極めでダンディーでことのほかお茶目に描かれている
もちろん金田一探偵とはずいぶん違いがある

僕はチャンドラーという作家はある種の天才だと思っている
しかも孤高だ
本当の天才は孤高なのかもしれない
というより群れることの愚かさを熟知している
そういうこともできる

話はそれるが…
とある研究所の大の大人が群れて会見に臨むより、ひとりの女性が精査した兵隊を率いて会見する姿の方が、見ていて勇ましく頼もしく思うのは僕だけだろうか

チャンドラーを読む度に僕は熱に冒される
ああいう文章は描けない
それに僕はひとりの名探偵すら生み出せない
これは明らかに嫉妬である

嫉妬があるうちはいい
嫉妬もできなくなればもはや屍と同じだ

もうひとつ
大人は群れない
札束がなびくところにも行かない
それらに無感覚になるのもこれもやはり屍と同じだ

チャンドラーもマーロウも僕にとってはあらゆる意味で高級品なのだ
そう思う
2014-04-10 16:08:21[300]


新しい皮袋
新しい年度になった
僕も仕事の中身が少々変化する
そしてこういう時に限ってしばしば体調を崩す

年度始めは早々安泰としてはいられない
周囲の変化に合わせる苦労も伴う

ともかく新入学並びに新入社員の諸君
おめでとう

1日も早く新たな環境に慣れたまえ
そして恋でもしたまえ
2014-04-05 17:15:21[299]


お引っ越しとインフラ整備
春は移動の時期である
僕の場合も例に洩れず、引っ越しを敢行した
引っ越しといっても転居したわけではない…
自宅にある膨大な量の書籍をそのために借りてある別の空間へと移動
さらにその空間に保管していたこれも膨大な教材を事務所へと移動…
という引っ越しである

さらに…
今月でサポートが終了するウィンドウズXPに備え新たなパソコンを導入
業者に依頼してデータを移動してもらい…
従来の2台のパソコンは引き去ることに…

さらにさらに
1台となったパソコンに加えタブレットを導入

さらにさらにさらにだ
僕のキーボード付のスマホも同じタブレットに機種変更

さらにさらにさらにさらにだ
ウィンドウズ7とタブレットになれる訓練を強行

さらにさらにさらにさらにさらにだ!
この間に依頼されていた原稿と「優雅なるトマトケチャップ?」の原稿を仕上げた

そうして僕は昨夜撃沈したのである

無理はいけない
しかしやるときには一気にやる

まだまだ僕は若い
つもりだ
2014-03-27 10:38:55[298]


カズオ・イシグロ
僕には小説を書くにあたってお手本とする作家が何人かいる
これまでもここで数人を選りすぐって紹介をした
今回ぜひともと思ったのがカズオ・イシグロだ

実は彼は日本人ではない
幼いときに両親とともに渡英してその後はイギリス国籍を取得した…だから彼の文体は日本語ではなく英語だ

どの作品も非の打ち所がない
なかでも…
私を離さないで
日の名残り
この2作品は群を抜いている

特に…
日の名残り

英国貴族に支えるひとりの執事
その独白が全ての構成を占める

英国という国家の強みと弱み…
その卑屈さと傲慢さ

それらが実に嫌みなく表現されている

課題図書に是非と思うのだが
どうだろうね

とにかくお薦めの作家である
2014-03-24 21:22:27[297]


三島由紀夫自決一考察
以前ここでの記事で小林秀雄を取り上げたことがあった
そこで引用したのが西尾幹二の論文である

江藤淳が小林秀雄との対談の際に、三島の自決を「病気」と表現した
それに対して小林秀雄はすかさず、「日本の歴史を病気というのか」と強く反論をした

話は少し横道にそれてしまうが、まだ学生時代初期だった時のこと
僕は左派学生と随分交流があった
寮や下宿の部屋でよく朝まで語り合ったものである
彼らが主宰する歴史学研究会などでは難解で奇妙な単語が飛び交い、最後はリーダーとおぼしきひとりの学生が常にこう締め括っていた
「その提案はただ今却下されました」

僕が彼らに違和感を感じたのは却下の仕方がどうこうということではもちろんない
当時僕も彼らもれっきとした無産者だった
学生とはそういう存在なのだ
そして彼らは時期が来ると髪を切ってスーツに身を包み去っていった
思想とは所詮無惨に捨てられていく為のものなのだ…
そこから僕は彼らと付き合わなくなった…

三島の自決を僕は知らない
知らなくても歴史に刻まれた真実は残る

随分前に父に事件のことを聞いたことがある
「あの時はあのバカ野郎どもがと思ったなあ」

僕はバカ野郎どもを最初は三島たちのことだと思った
実は最近までそう思っていた
しかし実は違っていた
父がバカ野郎どもと名指ししたのはむしろ自衛官たちに向けてだった

整列もない
野次と雑言
迷彩服に身を包んだサラリーマンたちがそこにいた
そしてそれが今なお続く戦後という脆弱な歴史の一旦なのかもしれないと僕は考える

思想は簡単に捨てられていく
人間もまた忘れられていく…
けれども歴史はあり続ける
人間によって事実が歪曲されたとしても、真実はあり続けなければならない
それを紡ぐのもまた悲しいかな人間である

僕はユートピア論者も大嫌いだが、単純な攻撃的論者も好きになれない

歴史を紡ぐというのは本来は極めて個人的な作業だと思う
そして孤独で静かな作業なのだと思う
胸に秘める思いほど強く怖いものはない
そう僕は考えている
2014-03-13 15:56:49[296]


中島みゆき
学生時代の話
下宿の隣の部屋にいた先輩
そのひとつ上の先輩が中島みゆきの大ファンだった

嬉しい時も悲しい時も中島みゆき

就職の内定がなかなか決まらず、そんな時はもう悲壮感で一杯

「俺って死んだ方がまし」

部屋の電気を消してこれまた中島みゆき

ようやく内定の連絡があった夜も…

「生きてるのもまた辛い」

実は僕も隠れ中島みゆきファンだった…
それもこれも隣にいた切ない先輩の影響が大であった

残念ながらライブには行ったことはない

人生は楽が3割
そして苦が7割

打率約3割か…

中島みゆきってやぱりいいよね
2014-03-12 12:45:15[295]


僕にとっての靖国神社参拝
昨日靖国神社を参拝した
もちろん日本人のひとりとして心からの参拝である

僕は戦争を全く知らない
よって大東亜戦争などは歪んだ歴史観による誤った知識を植え付けられた世代である

事実と真実は異なる
事実は曲げられても真実はそこに厳然として存在する

僕が本当に知りたいのは知るべきなのは歪んだ歴史観でも誤った知識でもない
そこに人の生があり死があったという真実のみである
そしてそこに死に行くものと遺されたものの無念さがあったという真実のみである…

空襲によるまた原子爆弾による無差別大量殺戮
無差別大量殺戮という極めて残虐な行為
挙げ句の果ては「二度と過ちを犯さない」
その押し付けこそが鬼畜だと言っていい

敗戦屈辱日といわず終戦記念日に甘んじるそのあいまいさ
死を背負った人たちと遺され傷ついた人たちへの無配慮さ
腹立たしさはそこにもある

そこにともかくも僕は生きている

生きているものとしての責任を全うすること
これが僕にとっての靖国神社参拝なのである

英霊に頭を垂れる

なんと厳かなことだろう
日本人甲山羊二として
自虐などはいらない
2014-03-10 15:29:49[294]


須賀敦子
つい先日須賀敦子全集をようやく揃え終わった
文庫版で全8巻である

期間にして約1年半かかってしまった

彼女のエッセイは当に文章のお手本ともいえる
僕にしては珍しく買う度にゆっくり丁寧に読み進めていく
約1年半という期間もやむを得ない…

A・タブッキを知ったのも…
N・ギンズブルグを知ったのも…
僕にとっては須賀敦子が最初だった

何よりイタリアが最も身近になった
それが僕にとっての須賀敦子である

須賀敦子の人となりとその文学については、ことばスタジオが運営する「国語教室」で連載を書いたことがある

須賀敦子の文章
そのみずみずしさ
もちろん僕などまだまだ追い付かない


「国語教室」は甲山羊二のオフィシャルサイトのリンクページへ
2014-03-06 19:35:50[293]


デリカシーのない人続編
いやはや僕もかなり粘っこい性格だ
粘っこいねちっこい…
この際どちらでもいい

さて今回もご迷惑な隣人編だ
どうやらこのテーマはエンドレスな気配である…

さてさてとあるご老人のお話
なれの果て
いわゆる老害だ

ここではっきりと断っておきたい
僕は全ての老人を老害と見下しているわけではない

老人は敬うべきである
ただし全てではない…

自慢話満載
武勇伝満載
人に媚びること精一杯
そのためには決して手段は選ばない
嘘も方便…
小便でも大便でもない
でも内容は極めてそれに近い
他人の話に平気で割って入る
おまけに誹謗中傷は神業大のお得意
レンジでチン弁当を狭い部屋で香り満載で食う
食いながら大声で喋る
しかもどうでもいいことを
とにかく自分が優位に立ちたいのだ
でも知識も知恵もない
いやある…
知恵はある
浅はかでカビだらけの知恵だけれど…

プレゼントに棺桶でも送ろうか
それとも骨壺がいいかしらねえ
ちなみにこの方骨壺なら自分で作りそうだけど
しかも立派に歪んだ骨壺だろう

ああすっきりした
でもまた続きます
こやつが僕のすぐそばにいる限りはね
ふふ
2014-02-27 14:41:52[292]