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コラム
心に吹く隙間風
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心に吹く隙間風その46
挨拶は生活の基本である。挨拶ができないということは、生活の基本が全くできていないということだから、そういう人間とは明確に距離を置くということになる。それにより、つまらない人間を見ることでの精神的壊滅が予防できるわけだから、この距離は日本国憲法にある「健康で文化的な生活」を生み出す原動力となるものだといえる。
ところで、生活の基本がなっていない連中には、ある共通項が見られることを私は知っている。それは言葉のやり取りができないということである。つまり会話というものが全く成り立たないのである。こちらが何かを尋ねても、相手は決して取り合おうとはしない。これは全くもって憲法違反である。つまり「健康で文化的な生活」を自ら放棄することで、その迷惑を周囲に拡散しようという訳だから極めて始末が悪い。
実は別の共通項もある。自分の都合により平気で相手に「へこつらう」という癖である。その時の笑顔はとにかく満面である。これに私は何度騙されたことだろう。ひょっとしてイチローの安打数をはるかに超えている数かもしれない。
生活の基本ができていないこうした連中が、最近私の周りで勢いよく増殖しているからなかなか大変である。やはり先に述べたように、距離を置くという方法が最も良いことは言うまでもない。同時にある文句を呟くと、その効果はさらに抜群となる。
「挨拶しても知らん顔 何を聞いても答えない 自分の都合でへこつらう 性格でしょうか?いいえ、育ちです」と。
甲山羊二
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