それは読んだ者の、心と人生を豊かにする妙薬です。 甲山羊二の世界をお楽しみください。

船渡地区
実際に起こった事件をモチーフにして書かれた短編小説。
コスモス文学355号(2009年1月)掲載作品。
命日
田中校長と内田教頭、両名の霊前に捧ぐ
ハンド・イン・ハンド
責任逃れの政治家。逃げ腰の外交。いい加減な専門家。
今一度日本を直視する。
僕と私
僕と私の出会い。今の、僕。未来の、私。不思議な交錯が、僕に安堵を与える。ユーモアたっぷりのショートストーリー。
異物  
軽薄な志向、単純な思考、それらはそのまま表情となり、また所作となり、更に稚拙な言葉となって、まるで汚物の如く露わにされる。
童心 
子供化した大人。大人になりきれない大人。まさに国民総子供化。大人が消えていく。所業は必ず自らに返っていく。良くも悪くも・・・。
粉末 
陰湿な虐め。子供も大人も皆同じ。妬み。そして嫉み。子供も大人も変わらない。秘かな復讐。それは終わりなく、ただ延々と続く。
meditation
闇夜からの生還。湧き上がる歓喜。膨張続ける悦楽。生から死へ。死から生へ。「私」はここにいる。そして「私」は再びここにある。
  生なる黙想の果てに見えたものとは・・・。そして、それらの果てに聞こえたものとは・・・。